http://www.napf.org/abolition2000/
このあたりの事情を,ジョナサン・シェルは,雑誌「ザ・ネイション」で次のようにまとめている.(1998年2月核廃絶特集号)
*1) 現在では1000を超えている.
http://www.nhk.or.jp/nuclear/3rd/2000.html
http://www.wagingpeace.org/intlpetition.html
請願書は,英語,フランス語,ドイツ語,スペイン語で用意されています.ここでは,参考までに英語から訳してあります.
*****
私たちは,すべての国家,殊に核兵器保有国に対し以下を遂行するよう求める.
1.核の脅威を終わらせよ:すべての核兵器の警戒配備を停止し,公海および他国の
領土から核兵器を撤収し,運搬手段から核弾頭を撤去・不発化処理を施し,核兵器
の先制不使用を無条件で宣言し,研究室レベルおよび未臨界実験を含むすべての核
実験の中止を宣言することによって,核の脅威を終わらせること.
2.条約を締結せよ:一定期間内にすべての核兵器を廃絶することに同意する核兵
器国際協定を2000年までに締結すること.
3.資源を適正再配置せよ:維持可能な地球の未来を保証し,かつ,核兵器生産と
核実験により引き起こされた環境の荒廃,人々の苦痛を是正するべく,資源を適正
再配置すること.これは世界中の土着の人々が,不均衡にも負担させられている.
*****
日本からの団体は,例えば,
被団協
原水禁
市民の核情報センター
キャッチピース(基地問題に詳しい市民団体)
反核医師会
キリスト教系団体
創価学会
*全部日本語化したいが,ローマ字もしくは英語表記のため,断念.
ここの文民リーダーをクリックすると,突如,「ワールド・フォーラム」というホーム・ページに行き着く.
http://www.worldforum.org/initiatives/nuclear_abol_heads_list.html
こういう具合にリンクされていることには多少の不愉快を感じるが,とりあえずこういう具合にリンクされているということは,「ワールド・フォーラム」という枠組みのページに記載されている名前を,廃棄2000の支持者と考えることができるということなのだろうと了解する.実際,何に署名しているのかといえば,核を取り除くことに賛成しているプロジェクトに賛成しているわけだから,実質的には廃棄2000プログラム内にページがあろうとなかろうと同じことではある.
しかし,その中に,まさか,日本国の元首相の面々の名を見ようとは...
署名者は,45か国117人.
人数の多い順に,日本12,ドイツ10,ロシア9,オランダ8,オーストラリア5,コスタリカ5...といったところ.職業は,殆ど政治家.元首相,元副首相,元外務大臣,元国連大使等々.
シュミット元首相や,ゴルバチェフ,フランスのロカール元首相といった大モノあるいは有名人もいるし,中国の元国連大使もいる.核保有国の非保有国も相集い結構なこと.だが,こうやって並べられると,殊に日本の元首相たちの名を見てしまうと尚一層,結局,この署名は何なのだろうかと疑問を抱かざるを得ないのだが,こうやってお約束している以上,実効あるべく働いてもらいましょう.
日本からの署名者
羽田 努 元首相,現役国会議員
細川護煕 元首相,現役国会議員
宮沢喜一 元首相,現役国会議員
村山富市 元首相,現役国会議員
竹下 登 元首相,現役国会議員
土井たか子 元参議院議長 現役国会議員
後藤田正晴 元副首相,現役国会議員
平岡敬 広島市長
伊藤一長 長崎市長
河野洋平 元副首相
鯨岡兵輔 元参議院議長
大江健三郎 ノーベル賞受賞者
ワールド・フォーラムについて,および,署名した書類の訳文は後日改めて.981017
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