http://www.city.hiroshima.jp/japanese/peace/1-3-7.html
インド,パキスタンの実験強行に憤るのは政府も同じとしても,ここでいわれる「核拡散防止体制は根底から揺らいだ」との認識は,政府の解釈とは異なっ異なった帰結を示唆する.国政府の筋は,核不拡散こそ唯一実効性のるあるものだから,それを維持することに疑問はないのだが,広島市という現場が求めるのは,その維持ではなく,「核兵器廃絶への一段階として、核兵器使用禁止条約の締結交渉を直ちに開始すべきである。」というもの.
8か国は, ブラジル,エジプト,アイルランド,メキシコ,ニュージーランド,スロベニア,南アフリカ,スウェーデン. 声明国は,核保有国及び核不拡散条約(NPT)非加盟の核兵器開発能力保有国の核兵器保有を危惧し,キャンベラ委員会が声明で述べた「核兵器が永久に保有され得る,偶発あるいは故意に使用されないという主張は信用できない.唯一の完全な防衛は,核兵器の廃絶と,核兵器が二度と生産されない保証である」との考えを共有するものであるとの声明.
スチムソン・センター:大量破壊兵器削除プロジェクト
The Stimson Center:The Project on Elminating Weapons of Mass Destruction
http://www.stimson.org/zeronuke/index.html
核廃絶に関する発言の最初は,1996年12月,ナショナル・プレス・クラブで.講演は,スチムソン賞受賞式でのもの.有名になっているのはこの講演.退役とはいえ超大物の将校が,唯一固持すべき目標は核兵器廃絶であると言い切ったことは,反核を志す団体のみならず,多くの人々を勇気づけた.
内容は,核の脅威や恐怖から廃止を訴えるというものではなく,核兵器が存在することによって変化してしまった人間のモラルに危惧を抱き,これを回復させるために核兵器の廃棄を訴えるというもの.抑止とは,数万人の人々の命を盾に取るという事態であり,それを当然と考えられるほどに変わってしまうモラルに対して危惧を抱いている. こうした発言をするきっかけなどは講演中にもあるが,「ザ・ネイション」1998年2月号の核の特集号にも詳しい.
日本語訳は,NHK BS1 インターネット市民討論:地球法廷「核弾頭4万発の未来」の中に,まとまって掲載されている.
http://www.nhk.or.jp/nuclear/3rd/index.html
世界17か国58名の退役軍人が核廃絶を求めた共同声明.58名の出自国のうちには,アメリカ,ロシア,イギリス,フランス,インド,パキスタンという核保有国もある.日本からの署名者もあり.
http://www.stimson.org/zeronuke/index.html
日本語訳は,NHK BS1 インターネット市民討論:地球法廷「核弾頭4万発の未来」の中に,まとまって掲載されている.
http://www.nhk.or.jp/nuclear/3rd/index.html
この件に関するフル・テキストは,コーネル大学の法律図書館にあります.
http://www.law.cornell.edu/icj/icj1/opinion.htm
Advisory case: Legality of the Threat or Use of nuclear weapons
国際司法裁判所のホームページは,
http://www.icj-cij.org/icj002.htm
ですが,ここにはこの件に関してのフルテキストは(今のところ)格納されていない.
国連機関でどこかにはあった記憶がありますが...
日本語で全文訳されたものを探しているのですが,とりあえず見あたらない.法律関係の紙媒体ではあるはず.
世界法廷プロジェクトのホームページ
http://www.jccu.coop.or.jp/jccu/n/act.html
に,事の次第と,勧告的意見の骨子があります.
国際司法裁判所にて核兵器の違法性を問う裁判が行われた際の,市長の口頭陳述. 宣言文等と違い,原爆について非常に詳しく説明されているので,妙な引き方をして申し訳ないのだが,あまり知らない人にとっては,格好のイントロになります.
「政治家と軍人と科学者が協力して原子爆弾を開発し,それを人間の上に実際に投下することによって,核時代は始まったのです.」という認識は,核兵器が人と共存すべきものではないことを説得的に結論できるたった一つの入口なのではないのだろうか.
広島市の公式ホームページ
http://www.city.hiroshima.jp/japanese/menu.html
「すべての国は,厳格かつ効果的な国際管理の下における全面的かつ完全な軍備縮小に関する条約について,誠実に交渉を行うこと」を呼びかける.
http://www.pugwash.org/archive/manifesto.htm
ラッセルの名前は,核兵器廃絶を訴えるサイトでよくみかけるのだが,しかし,実際に例えばこの宣言に一応目を通してみたという人は存外に少ないのではないかと思われる.*日本語訳さがしてます.パグオッッシュ会議については別途.
目次に戻る